「待ち人」を作った理由
公開:
ページ更新:(案内・掲載情報を含む)
この記事の記載者は、musubi の開発・運営者のひ~さんです。公開責任は musubi.chat 運営事務局が負います。作った理由は別の文章にも書いています。
この記事で扱うこと
扱うテーマ:一期一会が基本の musubi に「待ち人」(お互いが押した相手とだけ、連絡先なしで再会できる仕組み)を作った動機。
運営者の判断:気が合った人と二度と話せない惜しさと、外部の連絡先やURLの交換が後のトラブルになる経験の両方から、交換させずに再会できる形を選んだ。
書いた人:musubi の開発・運営者本人。長年使っていた2ショットチャットでの実体験にもとづく。
musubi は、基本は一期一会です。知らない人と、その場かぎりで話す。名前も連絡先も知らないまま、話が終われば別れる。それでいいと思っていますし、それが好きで来てくれる人が多いのも分かっています。
ただ、一期一会だけだと、一つ困ることがあります。どんなに気が合って、どんなに話が弾んだ人でも、また話せる機会がほぼ無い。その夜の会話は本当に楽しかったのに、翌日にはもう二度と会えない。
私は長いあいだ、ある2ショットチャットを使っていました。一回ごとの会話としてはよくできた場所で、何年も通いました。それでも「こういう機能があればな」と思い続けていたのが、この一点です。気が合った人と、また話す方法。
ところが、その方法として一番手っ取り早いもの、つまり連絡先を交換することは、私はさせたくありませんでした。
直接型のメッセージングサービスのIDや、URLを交換する。その瞬間は便利です。でも、後々トラブルになって、不快な思いをする可能性がとても高い。匿名の場で知り合ったばかりの相手に、外の世界へ通じる線を渡すことになるからです。渡した後に何かあっても、こちらには手の届かない場所で起きます。長く使っていたその場所で、そういう話を何度も見てきました。
だから、両方を同時に満たす仕組みを作りました。「また話したいな」を、お互いが押す。両方が押した時だけ、相手はあなたの「待ち人」になります。連絡先は要りません。名前も要りません。次に相手が来ている時に呼べる。会えない時は伝言を残せる。全部 musubi の中で完結して、外には何も出ていきません。
これが「待ち人」です。再会できる仕組みであると同時に、外に線を出さなくても関係を続けられるようにするための、安全の仕組みでもあります。
要らぬおせっかいかもしれない、とは思っています。大人同士が連絡先を交換するのを止めるのは、余計なお世話に見えるでしょう。それでも私は、利用者の皆さんの安全を守る側に倒しました。一期一会のまま使いたい人は、何も押さなければ今までどおりです。待ち人は、選んだ相手にだけ生まれます。
気が合った人と、また話せる。そのために誰も危ない目に遭わない。この二つを両立させるために、待ち人という概念を作りました。
この話とつながる記事
- 教えてくれないなら、と言われる前になぜ連絡先の交換を制限しているのか。
- 終わり方で、嘘をつかないことにしたブロック・通報・再会。会話の終わり方をどう設計したか。
- 四回に三回、案内は出ていなかった再会の案内が、四回に三回は出ていなかった話。
あわせて読む
なぜ musubi をつくったのか
パソコン通信の黎明期からチャット歴41年。子供が月10万円の電話代を飛ばしていた頃の話から、
musubi を作るまで。運営者本人が書いています。